2013年10月25日

口は禍のもと (くちはわざわいのもと)

母親:
さあ、たまには、部屋の外に出て
みたら?

息子:
世の中の情勢が変わらない限り、
出たくないよ。

母親:
どう変わったら、いいの?

息子:
戦争や大飢餓や革命が起てくれ
ればいいな。

母親:
何を、バカ言っているの。
天下泰平が一番よ。
平和で退屈な世の中が一番よ。

息子:
全てがウザイんだよ。
無茶苦茶退屈なんだよ。

母親:
だったら、外的世界に期待せずに
自分の世界を変えてみたらどうな
の?

息子:
どうやって?

母親:
何かに打ち込む。
例えば、小説を書くとか、英語を
習うとか、・・・・・、ストーカーをする
とか?

息子:
親が子供にストーカーを勧めるの?

母親:
息子の引きこもりが治るなら、何だ
っていいわよ。
私が出家したっていいのよ。

息子:
あ、それ、いいね。
それに決めた!
出家しよう!

母親:
諸手を挙げて賛成よ。
どこのお寺に行く?

息子:
いや、この6畳間さえあれば
いいよ。
これからは、肉類は食べない
から、食事は、精進料理にし
てよ。

母親:
あああ、口は禍のもと!


 

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