2010年4月25日

生兵法(なまびょうほう)、余すところなく(あますところなく)、きりが無い(きりがない)、日常茶飯事(にちじょうさはんじ)、郷に入れば郷に従え(ごうにいればごうにしたがえ)、一理ある(いちりある)

田中:
先輩、私の場合、大概の外国人とは直接
話ができるので、日本人のガイドは不要で
す。

小林:
それが、間違いの元なんだよ。
生兵法の見本だな。

田中:
どうしてですか?現地の人間から生の情報
を得る方が良いに決まっているじゃないです
か・・・。
ツアーガイドにしても、日本人より、現地の
ツァーガイドの方が、いろいろなことを広く
深く知っていて良いですよ。

小林:
君は、本当に、島国の人間の特徴を余す
ところなく備えているな。
君は、現地の人の言うことを本気で信じ
て疑わないのかい?

田中:
そうですよ。
疑っていたらきりが無いじゃないですか。

小林:
じゃー、一つ例を挙げて見ようか。
通りで、「痰を吐く」人を見かけたとする。
君が、お得意の現地語で、「こういう人は
多いんですか?」と聞いたと仮定する。
どういう答えが返ってくるかな?

田中:
「ごく少数の人間のこういった行いが、
わが民族のイメージを落としめますね。」
「政府も指導しているのです、こういう
行為はかなり減って来ましたね。」
「めったに見かけませんよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小林:
日本人ガイド達だったら、どう答えるだ
ろうか?
と言うより、どう答え得るだろうか?

田中:
??????????????

小林:
日本人同士の会話なら、どう答えても
良いだろう。
従って、
日常茶飯事ですよ。」
「この間、首相もやってましたよ、堂々と。」
「簡単には、治りませんね、こういう習性は。」
「気候が乾燥しているから、仕方ないんですよ。
 私も、ここに来てからは、郷に入れば郷に従え
 で、やってますよ。」
などと言うことが許されるはずだよ。

田中:
なるほど。
一理ありますね。

2010年4月11日

腑に落ちない(ふにおちない)、納得が行く(なっとくがいく)、割高(わりだか)、リッチだ(りっちだ)、一辺倒(いっぺんとう)、やまやまですが、先立つ物がない(さきだつものがない)、こう見えても(こうみえても)、大きく出たもんだ(おおきくでたもんだ)、耳を皿にして聞く(みみをさらにしてきく)

小林:
まだ、腑に落ちないって顔をしているけど、
大丈夫かな?
「アジアのツアー」には、君が住んでいる
町の隣町へ出かけることも含まれている
ってこと、納得が行ったかね?

田中:
よーく、分かりましたよ、日本の国内旅行も、
「アジア旅行」と考えるべきだという、先輩の
主張は。

小林:
そう言えば、日本の国内旅行は、日本を除く
アジア地域への旅行に比べて、割高だよな?

田中:
そうですよ、今時は、日本国内を旅行している
人達は、リッチな人達なんですよ。
うちの両親なんか、国際線の旅、一辺倒ですよ。
たまには、日本国内の温泉などに行かせてやり
たいですよ。

小林:
だったら、親孝行に、自分の食費を削ってでも、
「花見+温泉ツアー」にご招待したらどうかね?

田中:
いやー、そうしたいのはやまやまですが
なにせ、先立つ物がないですので・・・。
「宝くじ」でも、あたれば、「南極」でも、
「マチュピチュ」でも、どこでも行ってもらえ
ますが・・・。
ところで、先輩、なぜ、「日本人ガイド付き」
が、お勧めなんですか?
こう見えても、私の英語は、・・・。

小林:
知ってるよ。上智大学の星。TOEIC980点で、
おまけに、20ケ国語操れるんだろう、君は。

田中:
まー、そんなところですが・・・。

小林:
20ケ国語とは、大きく出たもんだな。
そういう人こそ、旅行先では、「日本人ガイド」
さんの話を、耳を皿にして聞くべきだよ。

田中:
??????

2010年4月5日

馬脚をあらわす(ばきゃくをあらわす)、とくと見る(とくとみる)、暗示にかけられる(あんじにかけられる)、多少なりとも(たしょうなりとも)、聖域視する(せいいきしする)、早とちり(はやとちり)、牽強付会(けんきょうふかい)、やらせ

田中:
先輩、どうして、徳之島なんですか?
どうして、ニューデリー、ジャカルタ、敦煌
ではないんですか?

小林:
そら、そうやって、すぐに馬脚をあらわす
徳之島は、どこにあるんだ?

田中:
鹿児島県です。

小林:
違うよ、「地球ーアジアー東アジアー日本ー鹿児島県」
にあるんだぜよ。

田中:
それは承知しているつもりです。

小林:
いや、君の頭の中は、「地球ー日本ー鹿児島県」
になっているはずだよ。
自分で頭の中をとくと見てご覧。

田中:
なるほど、言われてみれば・・・。
いや、先輩の暗示にかけられたような気も
しますね。

小林:
「ニューデリー」は、どうかな?

田中:
「地球ーアジアー南アジアーインドーニューデリー」
となっていますね。
でも、先輩、どこの国民も、自分の国については、
多少なりとも聖域視しているんじゃないでしょう
か?

小林:
それは、早とちりもいいところだぜよ。
隣の李さんに、聞いてみようよ。
李さん、君の故郷の「チェジュ島」は、どこにあるの?

李:
アジアの東端の島国、日本の西方にあります。
それが、どうかしました?

小林:
だろう?

田中:
なるほど、と言いたいところですが、牽強付会
て気もしますね。
李さんと組んだやらせじゃ、ありませんか?