2009年12月31日

キーワード、頑迷固陋(がんめいころう)、貧乏暇なし(びんぼうひまなし)、数字に追い立てられて(すうじにおいたてられて)、油を売る(あぶらをうる)、関の山(せきのやま)、察しの悪い(さっしのわるい)

小林:
実は、「バナナ」「ハイヒール」は、嘘なんだ。
純情な君をからかっただけさ。

田中:
では、本当のキーワードは?

小林:
「切れ込み」と「タスキ掛け」さ。

田中:
??????

小林:
ちょっと想像力を働かせれば、分かりそうな
ものだがな。

田中:
先輩、私のこの頭、叩いてみれば分かりますよ。

小林:
頑迷固陋」の音がする、だな。
頭のマッサージでも受けて来たら、どうかね?

田中:
貧乏暇なし、どこにそんな時間があるものです
か。
毎日、数字に追い立てられて油売っている
暇なんぞ、これぽっちもありませんよ。
こうして、廊下で、先輩と雑談するのが関の山
ですよ。
で、どこまで話しましたっけ?

小林:
キーワードは、「スーツの切れ込み」と「タスキ掛け
の縫い糸」さ。

田中:
あー、それなら、いくら察しの悪い私でも分かりますよ。

2009年12月29日

社用族(しゃようぞく)、名に恥じず(なにはじず)、ツケ、赤の他人(あかのたにん)、摩訶不思議(まかふしぎ)、愚弄する(ぐろうする)、限度ってものがある(げんどってものがある)、罰金もの(ばっきんもの)

田中:
先輩、「立ちくらみ」でもなかったとすると、
もしかしたら、「借金取り」だったのでは?

小林:
社用族名に恥じず、確かに俺がツケ
飲み食いすることは多いが、朝のラッシュア
ワーまで追っかけられることはないよ。

田中:
では、「初恋の人」だったかも?

小林:
いや、赤の他人だったよ。

田中:
摩訶不思議ですね。

小林:
ヒントをやろう。
「バナナの皮」、「ハイヒール」。

田中:
先輩、人をバカにしてません?
人を愚弄するにも限度ってものが
ありますよ。
バナナの皮で、すってんころりんしそう
になって先輩にしがみついて来たって
言うんですか?
そんなの、小学生でも、考え付きそうな
話ですがな。
罰金ものですよ。
「ひまつぶし」おごってくださいよ!

小林:
「ひまつぶし」?
「ひつまぶし」なら、おごってやるよ。
但し、この話を最後まで聞いて、「な~んだ、
暇つぶしにもなりませんでしたよ」となった
場合だけどな。

2009年12月26日

忌引き(きびき)、図星だ(ずぼしだ)、真っ赤な嘘(まっかなうそ)、世紀末(せいきまつ)、白昼(はくちゅう)、公衆の面前で(こうしゅうのめんぜんで)、言わぬが花(いわぬがはな)

田中:
先輩、昨日は、どうされていたんですか?
忌引きをされたそうですが?

小林:
あー、じつは、「シリ・・」。

田中:
やっぱり、「尻フェチ」だったんですか、その
女性は?

小林:
何?

田中:
おとといの話の続きですよ。
早く聞かせて下さいよ。

小林:
俺のお尻の形が余りに魅力的なので、
お尻に抱きついて来た、と言いたいんだ
ろう?
図星だよ。

田中:
確かに、先輩の臀部、かなり人を引き付ける
ものがありますよね。

小林:
バカ!
真っ赤な嘘だよ。
いくら世紀末の日本とは言え、白昼公衆の
面前で、妙齢の女性がそんなハレンチなこと
をするわけないだろう。
それに、時代は、日本がまだ高度成長時代
の最中だったんだぜ。

田中:
じゃー、何だったんですか?
あッ、分かった。彼女、突然、立ちくらみがして
先輩により掛かって来た?

小林:
へへへ、こりゃー、言わぬが花かな?

2009年12月24日

朝っぱらから(あさっぱらから)、愚問(ぐもん)、嘘も方便(うそもほうべん)、たたいてもホコリモ出ない(たたいてもほこりもでない)、手短に話す(てみじかにはなす)、殺生な(せっしょうな)

田中:
先輩、先輩には、今の奥様以外に、忘れ難い
女性はいますか?

小林:
朝ぱっらから、低血圧の俺に、何でまた、そん
愚問を?

田中:
いえ、今朝の通勤電車の中で見た吊革広告に
「忘れ難い異性特集」という記事がありましたの
で・・・。

小林:
だったら、人に聞く前に、まず自分の事を話せ
よ。

田中:
はい、一人います。母親です。

小林:
なんだ、つまらん。嘘も方便、嘘でもいいから、
人が耳を傾けたくなるような話をしろよ。

田中:
すみません、これだけの者ですので、たたいても
ホコリも出ませんので・・・。
ですから、ご経験豊富な先輩のお話を、是非。

小林:
そうか、では、一人だけ、手短に話してやろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時は、1970年代後半、場所は、JR総武線
下総中山駅ホーム。朝の8時頃。
俺が、前の日に買ったばかりのスーツを着て、
颯爽とホームを歩いていたら、突然、後ろから
肩を叩かれたかと思ったら、何と、妙齢の女性
が、俺のお尻のあたりにかがんだんだよ。
びっくり仰天、女性が男性のお尻に顔をくっつけ
て来たんだからな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

田中:
何で・・・?
変態?痴女?

小林:
この続きは、明日にしよう。
俺は、忙しいんだ。

田中:
そんな、殺生な!

2009年12月22日

渦中のあの人(かちゅうのあのひと)、高名だ(こうめいだ)、山高ければ谷深し(やまたかければたにふかし)、名声(めいせい)、地に落ちる(ちにおちる)、不用意に(ふよういに)、下ネタ(しもねた)・スキャンダル、敵に回す(てきにまわす)、平気の平左(へいきのへいざ)、バレバレだ

田中:
先輩、渦中のあの人は、今、どこで何を考え
ているんでしょうかね?

小林:
あの人って?
あー、かの高名なプロゴルファーかね。

田中:
いやー、ご高名だっただけに、山高ければ
谷深しで、かつての名声も、今やまさに、
に落ちてしまいましたね。

小林:
そうかな、人間的で、憎めない気がするがね。
携帯メールを不用意にバンバン打っているあ
たり、子供ぽっくて、可愛さすら感じるがな。

田中:
先輩、この種の下ネタ・スキャンダルに関し
ては、発言には気をつけられた方がよろしい
のではないでしょうか?
全女性を敵に回すこともありますから。

小林:
なーに、そんなの平気の平左さ。
「かあちゃん」さえ敵に回さなければ、怖くない
よ。

田中:
そう言えば、先ほど、奥様から電話で、「先週
の土曜日は、どちらののゴルフ場に行かれた
のですか?」と聞かれたのですが・・・。

小林:
お前、何て答えた?

田中:
ご安心ください。
かねての打ちあわせ通り、「スカイツリー」と答え
ておきましたよ。

小林:
アイヤー!ヤバイ!
そこは、まだオープンしてないじゃないか。
ウソが、バレバレだ

2009年12月16日

ごり押し(ごりおし)、問題山積(もんだいさんせき)、優柔不断(ゆうじゅうふだん)、各論(かくろん)、大局(たいきょく)、最優先課題(さいゆうせんかだい)、意味深(いみしん)

田中:
先輩、最近の日本の政治を見ていて、
はがゆく感じません?

小林:
どういうこと?

田中:
対米では、「普天間基地」の問題、
対中では、「天皇陛下の会見」の問題、
つまり、中国のごり押しにどう対処するか
ですが。
問題山積ですよね。
それに対して、なかなか、すぱっとした
決断をしない。
新政権、優柔不断ですよね。

小林:
そうかな?
日本の置かれた立場からすれば、当り
前の気がするがな。
右手に中国、左手にアメリカ、これが、
日本の置かれた立場だろうが。
各論にばかり目を奪われていてはダメ
だぜ。
大局を見なきゃ。
今後とも、G2と称する大国のごり押し
どう対処して行くかが常に我が国の最優先
課題になるだろうな。

田中:
なるほど。

小林:
個人的には、対米追随一辺倒から、そろそろ、
脱却しても良いのではないかと思うがね。
スポーツジムで流れる音楽が、英語系の音楽
ばかりなどというのは、いい加減やめてほしいな。

田中:
先輩、なんだか、話題が飛躍していませんか?

小林:
いやいや。
大いに関係ありだよ。
精神的に自立できていないってことだよ。

田中:
なるほど。
意味深ですね。

2009年12月10日

野暮用(やぼよう)、税調(ぜいちょう)、見解の相違(けんかいのそうい)、必要経費(ひつようけいひ)、善は急げ(ぜんはいそげ)、万事休す(ばんじきゅうす)、顔を立てる(かおをたてる)

小林:
おい、田中、俺が頼んだ仕事終わったか?

田中:
あー、あの、変な仕事ですか。
すみません、まだですが・・・。
ついつい、野暮用が多くて・・・。

小林:
バカ野郎!
税調は、明日から始まるんだぞ。
今日の3時までに絶対終わらせろよ。

田中:
税調って、そんなに怖いんですか?

小林:
怖いだと?
俺に怖いものなんかあるかよ。
いや、あるな、カミさん。

田中:
何もやましいことがなければ、堂々として
いればいいじゃないですか?

小林:
お前、幼稚園児のようなこと言うな。
この世には、見解の相違というものがある
んだぞ。
税務署が、必要経費として認めてくれなきゃ、
会社に迷惑をかけるんだぞ。

田中:
迷惑ですか?
で、何で、前に破った書類の破りカスなんか
をまた、徹底的に見つけ出すんですか?

小林:
3歳児のようなことを聞くな。
時間の無駄だ。
善は急げだ、すぐやろう。
俺も一緒にやる。

田中:
エッ、今からですか?

小林:
つべこべ言うな。
忙しいんだ。
夜のカミさんの踊りの発表会に遅れたら、
万事休すなんだ。

田中:
先輩、ひどいな。
私の方だって、怒ると般若より怖い彼女と
のデートがあるんですよ。

小林:
すまん。
今日のところは、俺の顔を立ててくれ。

2009年12月8日

アジェンダ、マター、スケジュール、タイト、コンテンツ、コア・コンピテンス、作文(さくぶん)、コンプライアンス、プライオリティー、貧乏くじを引く(びんぼうくじをひく)、フィードバック、リスケ、B2B、リスク

小林:
田中君、アジェンダは、君マターだったよな?

田中:
はい。

小林:
進んでるかね?

田中:
なにしろ、スケジュールタイトなものですから、
それに、私は、アジェンダ以外にも、コンテンツ
も担当しているんですよ。
我が社のコア・コンピテンスの部分ですが、この
部分は全くの作文になりますので、時間がかかる
んですよ。

小林:
コンプライアンスの部分は、誰が担当しているかね?

田中:
鈴木マターです。
あちらは、プライオリティーの問題に過ぎませんので、
簡単ですよ。
貧乏くじを引きましたよ、私は。

小林:
何はともあれ、大事な会議なので、進捗状況を、午後
3時に、私にフィードバックしてくれ。

田中:
エッー!
参ったな。
またリスケだ。

小林:
何か言った?

田中:
いえ・・・・、そういえば、B2Bリスク問題というのも
あったな。
マターだったかな?

2009年12月2日

デフレスパイラル、がけっぷち、転身(てんしん)、金は天下の回りもの(かねはてんかのまわりもの)、無い知恵を絞る(ないちえをしぼる)

小林:
君、このデフレスパイラルがけっぷち
日本経済を立て直すには、どうしたら良い
と思う。

田中:
あれ、先輩、今度は、お役人に転身ですか?

小林:
違うよ。
一日本人ビジネスマンとして、君の意見を聞い
たまでだよ。

田中:
そうですね、即効薬は、ないでしょうね。
強いて言えば、伸び盛りの中国やインドの人
達に快くお金を使ってもらうってことでしょうか?
金は天下の回りものですから、そうすれば、
お金がぐるぐる世界を駆け回ることになるでしょ
うから。
それと、タイガー・ウッズさんにも、お金の使い
方を改めていただきましょうよ。
数十億円の自家用機や豪華船ではなく、もっと、
アジア製品を買ってもらいましょうよ。

小林:
例えば?

田中:
例えば、「和服」とか、「上海蟹」とか、「彼女との密会
はニューデリーで」、とか?

小林:
なんだ、その程度の事しか思いつかないのかね?
それじゃー、彼の金は、金庫に眠ることになるだけ
だよ。

田中:
無い知恵を絞ってみたつもりですが、やはり、私の
思考力もデフレスパイラルがけっぷちでしょうか
ね?