部長:
伊勢君、あの件は、どうなった?
課長:
あの件?
ああ、社長交代パーティーのことでしょう
か?
お披露目ですから、盛大にやるべく準備
を進めておりますが・・・。
部長:
違うよ。
そちらは、首尾よくやってくれればそれで
いいよ。
昨日の幹部会で話題に出た件だよ。
課長:
ああ、火星進出の件ですね。
部長:
そうだよ。
何かいい考え、思いついたかね?
それとも、下手の考え休むに似たり、かね?
課長:
あれって、社長お得意の冗談でしょう。
まさか、火星に支社を開設するなんて。
部長:
冗談じゃないよ。
私は、彼に30年仕えて来たから分かるんだ。
彼は、本気だよ。
問題は、地鎮祭だ。
「禰宜」をどうするかだ?
課長:
「ネギ」??
火星で「ネギ」を栽培するんですか?
部長:
違うよ。
地球で「禰宜」、即ち「神主」を育てて、火星の
「玉ねぎ」の栽培地で地鎮祭をやるんだ。
課長:
そんなの、「神主」様を地球からお連れしたら
いいではないですか?
「神主」なんか、掃いて捨てるほどいますよ。
部長:
そうはいかないよ。
第一陣は、片道切符で行くんだから、社員で
ないと困るんだ。
課長:
では、社員の誰かを「神主」に育て上げる必要
があるって訳ですね。
それにしても、なんで、火星にまで行って、地鎮
祭をやらなくちゃならないんですか?
部長:
何を言ってるの。
うちは、生粋の日本企業じゃないか。
火星の「カミ様」にご挨拶なしに、事業を始める
訳には行かないだろうが。
いいかい、この点さえクリアできれば、この事業
は、大当たり、間違いなしなんだ。
課長:
かしこまりました。
早速、課員を集めて、意見を聞いてみます。
(ああ、危なかった!!!
まさか、私の実家が由緒ある「禰宜」の家系だ
とは、火星の「カミ様」でもご存じあるまい)
伊勢君、あの件は、どうなった?
課長:
あの件?
ああ、社長交代パーティーのことでしょう
か?
お披露目ですから、盛大にやるべく準備
を進めておりますが・・・。
部長:
違うよ。
そちらは、首尾よくやってくれればそれで
いいよ。
昨日の幹部会で話題に出た件だよ。
課長:
ああ、火星進出の件ですね。
部長:
そうだよ。
何かいい考え、思いついたかね?
それとも、下手の考え休むに似たり、かね?
課長:
あれって、社長お得意の冗談でしょう。
まさか、火星に支社を開設するなんて。
部長:
冗談じゃないよ。
私は、彼に30年仕えて来たから分かるんだ。
彼は、本気だよ。
問題は、地鎮祭だ。
「禰宜」をどうするかだ?
課長:
「ネギ」??
火星で「ネギ」を栽培するんですか?
部長:
違うよ。
地球で「禰宜」、即ち「神主」を育てて、火星の
「玉ねぎ」の栽培地で地鎮祭をやるんだ。
課長:
そんなの、「神主」様を地球からお連れしたら
いいではないですか?
「神主」なんか、掃いて捨てるほどいますよ。
部長:
そうはいかないよ。
第一陣は、片道切符で行くんだから、社員で
ないと困るんだ。
課長:
では、社員の誰かを「神主」に育て上げる必要
があるって訳ですね。
それにしても、なんで、火星にまで行って、地鎮
祭をやらなくちゃならないんですか?
部長:
何を言ってるの。
うちは、生粋の日本企業じゃないか。
火星の「カミ様」にご挨拶なしに、事業を始める
訳には行かないだろうが。
いいかい、この点さえクリアできれば、この事業
は、大当たり、間違いなしなんだ。
課長:
かしこまりました。
早速、課員を集めて、意見を聞いてみます。
(ああ、危なかった!!!
まさか、私の実家が由緒ある「禰宜」の家系だ
とは、火星の「カミ様」でもご存じあるまい)