(学生)先生、近々、採用面接を受ける予定
ですが、絶対に受かるための秘訣を
伝授いただけないでしょうか?
(教授)君、万年、企業に就職できずにいる
私に、そんなことを聞くなよ。
私こそ、誰かに教えてもらいたいよ。
(学生)ああ、そうでしたか。
古傷に塩をすり込んでしまって、申し
訳けありません。
では、切り口を変えて、なぜ、先生は、
いつも落とされてしまうのでしょうか?
(教授)それが分かれば、苦労はしないさ。
(学生)IQが高すぎるのかもしれませんね?
(教授)そうかもな。
(学生)教養があり過ぎるからかもしれませんね?
(教授)そうかもな。
(学生)立て板に水が、災いしているのかも?
(教授)そうかもな。
つまるところ、私一人が清く、世間は
皆、汚れているんだよ。
(学生)ところで、先生は、今年、おいくつであら
れますか?
(教授)85歳じゃよ。
(学生)((そりゃ、無理だ。
高慢ちきな、老いぼれを誰が雇うものか!))