2010年3月30日

拝聴したい(はいちょうしたい)、よくぞ聞いてくれた(よくぞきいてくれた)、・・と言いたいところだが(・・といいたいところだが)、取り立てて(とりたてて)、人を唸らせる(ひとをうならせる)、いい線行っている(いいせんいっている)、下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)

田中:先輩、日本人が、アジアの一員である
という自覚を持つためには、どうすれば良い
とお考えでしょうか?
是非とも、先輩のご意見を拝聴したいもので
すね。

小林:
よくぞ聞いてくれた、と言いたいところだが
取り立ててすぐれた意見を持っている訳では
ないよ。

田中:
いえいえ、先輩のことですから、きっと人を唸ら
せるような卓越したご意見をお持ちのはずです。

小林:
そうおだてられても、ないものは・・・。

田中:
まさか、アジアの地図を買うなんてことではない
でしょうね?

小林:
おー、それは、なかなかいい線行っているよ

田中:
いえ、下手の考え休むに似たりですよ。

小林:
「アジアのツアーに参加すること」だな。
それも、「日本人のガイド付きのツアー」
がいいな。

田中:
例えば、どこに行けばいいですか?

小林:
そうだな・・。
釧路、徳之島、・・・。

田中:
??????

2010年3月15日

天下の(てんかの)、噛み砕いて説明する(かみくだいてせつめいする)、一括りにする(ひとくくりにする)、目に見えている(めにみえている)、腐っても鯛(くさってもたい)、長ったらしい(ながったらしい)、だろう?、回りくどい話(まわりくどいはなし)、脱亜入欧(だつあにゅうおう)、底流(ていりゅう)

田中:
でも、先輩、今朝の日経新聞にも、「アジア・中国」
とありましたよ。

小林:
そうだろう。
天下の日経でもそうなんだよな。
やはり、中国やインドの扱いに戸惑いを覚えている
ってことかな?

田中:
先輩、もう少し噛み砕いて説明していただけません
か?

小林:
こういうことだよ。
昔は、中国やインドは、アジアの一部分で良かった
のだけれど、今や、アジアとして一括りにするには、
大き過ぎると感じ始めているということさ。

田中:
だったら、「中国」「インド」「中国、インドを除いたアジア」
と三つに分ければすっきりするのでは、ないでしょうか?

小林:
うん、そうすれば、かなりすっきりするな。
だが、俺は、それでも不十分だと思うんだ。
三つでは足りないと思うんだ。
日本は、どこにあるんだ?

田中:
日本は、「日本」でしょう?
今年中に中国に抜かれるのは目に見えているにしても、
腐っても鯛、今のところ、世界第二の経済大国ですから。

小林:
だったら、「日本」、「中国」、「インド」、「日本、中国、インド
を除いたアジア」の4つになるな。

田中:
なるほど。
でも、長ったらしいですね。
「日本・中国・インド・日本、中国、インドを除いたアジア」
なんて、新聞に書けませんよね。

小林:
だろう?
だったら、「アジア」でいいじゃないか。

田中:
そうか?
「日本、中国、インドを含めたアジア」ってことですね。

小林:
回りくどい話になったけれど、俺が言いたかったのは、
ややもすると、日本人は、「アジア」から自分を除けて
しまいがちだということなんだ。
そして、これが、「脱亜入欧」といった考え方の底流
なっているのではないかということさ。

2010年3月10日

井蛙大海を知らず(せいあたいかいをしらず)、学がある(がくがある)、混然一体(こんぜんいったい)、御説ごもっとも(ごせつごもっとも)、ならいい、複雑怪奇(ふくざつかいき)、

田中:
先輩のおっしゃられた1.の「井蛙大海を知らず
ですが、確かに、日本は、「アス」の「アス」にあり
ますから、そういう風になりがちですよね。

小林:
「アス」の「アス」?
「ヒップ」の「ヒップ」?
ああ、なかなか学があるな。
ヨーロッパから見た「東」という意味だろう?

田中:
良くご存じでしたね。

小林:
常識だよ、そんなの。
「アジア」の語源だろう?

田中:
で、先輩がおっしゃりたいのは、日本から
アジアを眺めた場合に、中国、インド、
朝鮮半島、インドシナが皆、混然一体
なってしまい、
 「日本」対「日本以外」=「日本」対「アジア」
というようなものの見方が生まれてしまって
いるということでしょう?

小林:
お前、知識だけではなく、判断力も相当な
ものだな。
正に、それを言いたかったんだよ。
日本からアフガニスタンあたりまでを「アジア」
と呼ぶとしたら、この地域に、前世界の60%
の人口が集中しており、40億人もいるのだ
からな。
日本は、それにひきかえ、1億人。
「40分の1の日本」VS「アジア」というものの
見方は、正に、「井蛙大海・・・」と言わざるを
得ないな。

田中:
御説ごもっともです。
でも、円の縁から真ん中を見ていた方が
円全体がよく見えるってこともあるのでは
ないでしょうか?

小林:
ならいいがね。
この間も、ある大手の旅行会社のサイトを
見ていたら、

 【予約センター電話番号】
  アジア・中国・韓国 
  ー中国・香港・韓国・モンゴル ・・・・・・・
  ーその他アジア         ・・・・・・・  

となっていたよ。
お前、じっと見てご覧。
複雑怪奇だぜよ。

田中:
そうでしょうか?
インドネシアなら、「その他アジア」でしょう?
インドも、「その他アジア」でしょう?

小林:
じゃー、「台湾」は?
「北朝鮮」は?
そもそも、中国や韓国は、「アジア」じゃないの?
アメリカのサイトに、
  
  アジア・日本・フィリピン

とか、

  日本・鹿児島・北海道

と表示するようなものだぜ。

田中:
ん~~~~~~~~~ん。
   

2010年3月2日

当たり前もいいところ(あたりまえもいいところ)、気に食わない(きにくわない)、手っ取り早く言うと(てっとりばやくいうと)、島国根性(しまぐにこんじょう)、脱亜入欧(だつあにゅうおう)、夜郎自大(やろうじだい)、葦の髄から天井覗く(よしのずいからてんじょうのぞく)、癪に障る(しゃくにさわる)

田中:
先輩、日本は、ほら、ここにあります。

小林:
東の果て、絶海の孤島にあるだろう?

田中:
先輩、それは、インドや中国の地図で
でしょう?
日本の地図では、日本は、どまん中に
ありますよ。

小林:
そんなの、当たり前もいいところさ。
ルクセンブルクの地図だって同じさ。

田中:
なんで、ルクセンブルク?
まあ、それはともかく、インド、中国を
含めたアジアの地図では、日本は、
確かに東の果てにあります。
先輩は、それが気に食わないのです
か?

小林:
違うな。
手っ取り早く言うと、次の二点が、
気に食わないんだよ。
1.島国根性
2.脱亜入欧

田中:
?????

小林:
1.は、夜郎自大と言ってもいいな。
或いは、葦の髄から天井覗く、と言っても
いいな。

田中:
ああ、「島国根性」とは、“insurarity”、
葦の髄から天井覗く」は、 “坐井観天”の
事ですね?

小林:
??
何で、いちいち英語や中国語にしないと、
理解できないのかね?
自分の言葉で理解できないのかね?
俺が癪に障るのは、そこなんだよ。