2013年2月26日

他(ほか)でもない、新規事業(しんきじぎょう)、宇宙旅行(うちゅうりょこう)、IPS細胞(さいぼう)、後(うし)ろ向(む)き、超(ちょう)前向(まえむ)き、死(し)んでも死(し)にきれない、空(あ)き家(や)、一戸(いっこ)建(だ)て、更地(さらち)、持(も)て余(あま)している、供給不足(きょうきゅうぶそく)、桎梏(しっこく)、現状把握(げんじょうはあく)、原因究明(げんいんきゅうめい)、日(ひ)の目(め)を見(み)る

社長:
今日、君に来てもらったのは、他でもない、
新規事業の件なんだがね。

事業部長:
宇宙旅行とか、IPS細胞とか、夢のある
新規事業の話でしょうか?

社長:
いや、夢はあるにはあるが、どちらかと
いうと後ろ向きの事業かな。

事業部長:
常に超前向きの社長にしては、珍しい
ですね。

社長:
やはり、世の中の役に立つこともやって
おかないと、死んでも死に切れないんだ
よ。
知ってるかね?
今、我が国では、「空き家」の問題が深刻
化しているということを?

事業部長:
はい、そりゃーもう、私も、父母の残して
くれた一戸建ての空き家をほったらかしに
していますよ。

社長:
日本全国、5,800万戸の内、なんと、750
万戸が、空き家らしいよ。
別荘や賃貸を除くと270万戸、一戸建てに
限ると180万戸に上るらしいよ。
その昔、「マイホーム」を買うために、一生
懸命働いていた時代から考えると、嘘みた
いだな。
住宅が、余るなんて・・・。
家屋を全て解体して、更地にして、売りに
出せば解決するし、そこに新しいビジネスが
生まれるような気がするんだが・・・。

事業部長:
社長、私が空き家をほったらかしにしている
のは、そこなんですよ。
解体したら、なんと、固定資産税が、4~5
倍にもなるんですよ。

社長:
本当かね?

事業部長:
そうなんです。
それで、我々兄弟姉妹も、思い出の家を、
持て余しているって訳なんです。

社長:
住宅の供給不足が前提となっていた時代
の社会の仕組みが桎梏になっているって
訳か。
君、さっそく、この問題の現状把握と原因
究明と解決策に関する検討を始めてくれ
ないか?

事業部長:
承知しました。
親の遺産が日の目を見るように頑張ります。

社長:
ダメダメ!
自分の事は、後回しにして、一国の首相に
なったつもりで智慧を絞ってくれたまえ。

事業部長:
承知しました。
















 

2013年2月15日

隕石(いんせき)、引責(いんせき)、引責(いんせき)辞任(じにん)、余儀(よぎ)なくされる、枚挙(まいきょ)に暇(いとま)がない、姻戚(いんせき)、責任せきにん)範囲(はんい)、定番(ていばん)、謝罪(しゃざい)、賠償(ばいしょう)、あり得(え)ない、駆除(くじょ)、思案(しあん)のしどころ

同僚A:
ロシアで隕石騒ぎがあったよね。

同僚B:
引責?
世界どこでも、毎日、起きてるでしょう?

同僚A:
まさか?

同僚B:
プールに水を張り忘れて慌て者が飛び込
んで頭を打って死んだので、その娯楽施設
を経営する会社の社長が引責辞任を余儀
なくされたり、十字路で信号機のプログラム
に不具合があり、双方向が青信号になって
しまい、車両同士が正面衝突し、その事故
の責任を取って交通局トップが引責自殺し
たりと、枚挙に暇がないよ。

同僚A:
違うよ。
隕石だよ。

同僚B:
姻戚?

同僚A:
大気圏外からやって来るやつだよ。

同僚B:
ああ、あの隕石ね。
あれは、自然現象だから、仕方ないだろう。
強いて言えば、NASAの責任範囲かな?

同僚A:
どうして、NASA?

同僚B:
NASAは、全人類のために、隕石落下を
回避する義務があるだろう?
SF映画の定番だぜ。

同僚A:
隕石が、日本に落ちて来て死者が出たら、
NASAのトップが責任を取って、謝罪や
賠償をするって訳?
あり得ないよ。

同僚B:
じゃあ、誰が、責任を持って隕石駆除を
やってくれるって言うの?

同僚A:
駆除?
隕石は、蚊か?
隕石は、ハエか?
うん、ちょっと待て、そうか、これはビジネス
になるな。

同僚B:
どういうこと?

同僚A:
隕石を破壊消滅させるビジネスだよ。
というか、そういう名目で、世界中から金を
集めるんだよ。

同僚B:
なるほど。
しかし、そんなに簡単に世界中の金持ち達
を騙せるかな?

同僚A:
そこが、思案のしどころさ。
NASAの力を借りるのさ。
NASAの権威を利用させてもらうのさ。

同僚B:
それこそ、NASAトップの隕石に絡む
引責辞任ってことになってしまうぜよ。























 

2013年2月3日

バレンタインデー、しけ込(こ)む、いちゃいちゃする、セクハラもの、じゃれ合(あ)う、スケベおやじ、変態(へんたい)、讃岐(さぬき)うどん、おっさん、義理(ぎり)チョコ、背中(せなか)を流(なが)す、出費(しゅっぴ)がかさむ、忘(わす)れな草(ぐさ)、寿退社(ことぶきたいしゃ)、すわ一大事(いちだいじ)

Aさん:
課長、大変申し上げにくいのですが、
今度のバレンタインデー・・・。

課長:
ああ、休んでもいいよ。
どうせ、彼氏とどこかにしけ込んで、
いちゃいちゃするんだろう?

Aさん:
課長、そういう発言は、セクハラものです
よ。

課長:
ゴメン、僕は、昔小説家をめざしていた
こともあって、想像力が豊富なんだ。
君と彼氏がお風呂でじゃれ合っている
光景なんかが、ありありと浮かんで来て
しまうんだよ。

Aさん:
単なる、スケベおやじ、変態ってだけです
よ。

課長:
そうか、やっぱり僕の想像力は、並みって
ことか。
で、バレンタインデー、どうかしたの?
僕とデートでもしたいの?

Aさん:
いいですわよ。
一人3万円のデイナー付きでしたら。

課長:
讃岐うどんじゃ、ダメ?

Aさん:
課長は本当に、若い女性に嫌われるおっさん
の見本ですね。

課長:
褒めてくれて、ありがとう。

Aさん:
えーと、何の話でしたっけ?
ああ、そうそう、今年から私、「義理チョコ」を
やめようと思っているんです。

課長:
えーッ、くれないの?
いつも家に帰って、女房、子供に、自慢してい
るんだよ。
どういう心境の変化なの?

Aさん:
やはり、チョコレートは、本当に胸の内を打ち
明けたい人にだけあげたいんです。
お風呂で、私の背中を流してくれる優しい人
にだけ、心を込めてお送りしたいのですわ。

課長:
でも、ここ20年、毎年もらっていたのに、困っちゃ
うな。
自分で買うとなると、出費がかさむことになるな。

Aさん:
その代り、今年で「サヨナラ」ということで、今年に
限って、皆様には、「忘れな草」を一輪づつ贈らせ
ていただきます。

課長:
君、まさか・・・・、まさか・・・?
寿退社?

Aさん:
そうなんです。
来年は、もうここにはおりません。

課長:
すわ、一大事!
また、出費がかさむ!