2013年1月28日

元(もと)カノ、元(もと)カレ、同性婚(どうせいこん)、復縁(ふくえん)を迫(せま)る、投資話(とうしばなし)、儲(もう)かる、無人島(むじんとう)の開発(かいはつ)、口(くち)を滑(すべ)らす、国家機密(こっかきみつ)、大袈裟(おおげさ)、探検部(たんけんぶ)、舌(した)なめずりする、れっきとした

同僚A:
参ったよ、きのうもまた電話があったんだよ。

同僚B:
元カノから?

同僚A:
僕の場合は、元カレだよ。
僕は、女性には興味がないから。

同僚B:
ああ、そうだったね、同性婚の口だね?

同僚A:
そうだよ。
世界の人口が増え過ぎている現状から
すれば、同性婚がもっと評価されるべきだと
思うな。

同僚B:
で、元カレが、復縁を迫ったっていう訳?

同僚A:
「フクエン」、何それ?
今まで耳にしたことないよ。

同僚B:
こう書くんだよーーー“復縁”。
仲直りするって意味さ。

同僚A:
それじゃないよ。
バンコクに投資話があるって言うんだ。
絶対儲かるらしいよ。
いま、投資者を募っているんだよ。

同僚B:
一口、いくら?

同僚A:
10万円、キャッシュ。

同僚B:
で、何に投資するの?

同僚A:
それは、秘密らしい。
今度、彼が東京に来てから、詳しい話を
聞かせてくれることになっているんだよ。

同僚B:
面白そうだね。
うちのおやじ、シルバー世代だけどね、
お金の運用に悩んでいるようなんだ。
1000口位は出してくれるかもよ。

同僚A:
それは、ありがたいけど、そんなに出され
ちゃ、却って困るらしいよ。
一人、10口までしかダメらしいよ。

同僚B:
そうなの?

同僚A:
無人島の開発には、当初は、それほどの
資金はいらないんだよ。

同僚B:
エッ、無人島の開発?

同僚A:
あッ、しまった、口を滑らしてしまった。
国家機密をしゃべってしまったよ。

同僚B:
大袈裟だよ。
でも、元探検部の僕としては、舌なめずり
したくなる話だな。
もうちょっと、聞かせてよ。

同僚A:
そうだな、今夜一晩、僕と付き合ってくれた
らもう少し教えてあげてもいいけどな。

同僚B:
チャランポカパン君、僕は、異性婚にしか
興味ないし、もうすでに、れっきとした彼女が
いるんだよ。

同僚A:
いやいや、まだ、自分の事を知らないのかも
知れないよ、君は。
まあ、いいや、彼が東京に着いたら、3人で
楽しく過ごそうや。

同僚B:
なんだか、怖くなって来たな。










 

2013年1月23日

黙祷(もくとう)、周知(しゅうち)の如(ごと)く、痛恨(つうこん)の極(きわ)み、リスクが伴(ともな)う、重々(じゅうじゅう)承知(しょうち)していた、過酷(かこく)だ、想定外(そうていがい)、認識(にんしき)が甘(あま)い、多々(たた)、頂戴(ちょうだい)する、言(い)い訳(わけ)がましく聞(き)こえる、深刻(しんこく)な事態(じたい)、推察(すいさつ)する、云々(うんぬん)する、企業戦士(きぎょうせんし)、申(もう)し訳(わけ)が立(た)たない、撲滅(ぼくめつ)、考(かんが)えも及(およ)ばない、さはさりながら、有識者(ゆうしきしゃ)、可及的(かきゅうてき)速(すみ)やか、目(ま)の当(あ)たりにする、営々(えいえい)と、一丸(いちがん)となって、手(て)を携(たずさ)え合(あ)う、

社長:

黙祷。・・・・・・・・・・・

皆様、周知の如く、我が社にとって、
痛恨の極みの事態が、アフリカの地で
起きてしまいました。
海外のプラント現場での仕事にリスク
が伴うことは、重々承知していたつもり
でありますが、まさか、このような、
過酷なものになろうとは、まさに想定外
でありました。
経営者としてリスクに対する認識が甘
過ぎるとのご指摘を既に多々頂戴して
おりますが、言い訳がましく聞こえるか
も知れませんが、軍隊によって守って
もらえるとの保証を現地政府よりもら
っておりましたので、今回のような深刻
な事態までは、想定しておりませんでし
た。
欧米各国の諸企業とて同じ状況にあっ
たものと推察いたします。

しかし、他社の事を云々する前に、
一企業として、今後の対策をどうする
かを真剣に考えなければなりません。
そうでなければ、尊き命をささげられた
企業戦士諸君に申し訳が立ちません。
今度の事件の根本原因は、イスラムテ
組織にありますが、一企業としては、
この組織の撲滅を図るなどということは
到底考えも及びません。それは、国連
や政府の仕事というべきでしょう。
我々企業人としてやれることには、自ず
と限界があるということになります。
さはさりながら、やはり、一企業として、
何か対策を打たねばならないのです。
そこで、まず、我々でもやれることとして、
社内に、「海外危機対策室」の下に、新
たに分室を設けます。
分室の名称は、まだ決めておりませんが、
その目的は、テロ対策に絞って、企画、
立案、実行するものであります。
対策室の室長は、現在、私が務めており
ますが、分室の室長には、社外の有識者
をお招きするつもりでおります。
また、いつ、どこでまた同様なテロが発生
するか分かりませんので、可及的速やか
に実行に移す所存です。

仲間達の死を目の当たりにし、皆様の
誰もが、悔しさと怒りと無念さで胸が張り
裂けそうになっているに違いありません。
私もそうです。
経営者としての力の限界に、空しささえ
覚えております。
しかし、皆様、企業には、前進あるのみ
です。先輩達が営々と築き上げてくれ
たこの企業を更に発展させる為に、全
社員が一丸となって、この大きな試練を
乗り越えて行かなければなりません。
皆さん、仲間の尊い犠牲を無駄にしない
ためにも、全員がより一層気を引き締め
て、手を携え合って、この大きな悲しみ
を乗り越えて、前に向かって進まなくて
はなりません。
皆さん、頑張りましょう!


以上です。















 

2013年1月16日

パチモノ、おまけ、中堅社員(ちゅうけんしゃいん)、しょって立(た)つ、パリッと、人(ひと)を持(も)ち上(あ)げる、肩(かた)たたき、筆頭(ひっとう)に、パチモン、君(きみ)をおいて、青天(せいてん)の霹靂(へきれき)、後釜(あとがま)、痛(いた)み入(い)ります、ご期待(きたい)に添(そ)えず、多産系(たさんけい)、所謂(いわゆる)、愛社精神(あいしゃせいしん)、なかったことにする、資格(しかく)あり

課長:
君、それ、パチモノ?

課員A:
ああ、これですか?
これは、おもちゃです。
でも、本物と見かけは変わらないでしょう。
息子が、お菓子を買った時に、おまけで
もらったんです。

課長:
君のような中堅社員には、全然似合わない
ね。
いや、将来我が社をしょって立つ社員には。
パリッと行きたいものだね。

課員A:
課長、どうされたんですか?
今日は、人を持ち上げる練習をされるおつ
もりですか?

課長:
違うよ。
実は、君に、重要な話があるんだよ。

課員A:
何でしょうか?
まさか、肩たたきでは?

課長:
そうだな、一種の肩たたきかな?

課員A:
エッ、まさか。
私のところは、中学生を筆頭に、5人の
子供を抱えているんですよ。
皆、パチモンでは、ありません。
食べて、飲んで、出しているんですよ。

課長:
知ってるよ。
驚かせてゴメンな。
実は、君を課長に昇進させようって話が
あるんだ。

課員A:
まさか?
晴天の霹靂です。

課長:
本当だよ。
私が、推薦したんだがね、君をおいて私
の後釜はいないってね。

課長A:
ありがとうございます。
痛み入ります。

課長:
で、どうかね?

課員A:
課長、課長のご期待に副えず、本当に、
申し訳ないのですが・・・。

課長:
エッ、まさか?

課員A:
その、まさか、なんですよ。
実は、6人目が生まれるんで、来月から、
育児休暇を取らせていただこうと思って
おりまして・・・。

課長:
あっ、そう?
そりゃ、困った・・、というか、おめでとう。
お宅の奥さんは、多産系なんだね。

課員A:
いえ、彼女は、所謂、自然派でして・・・。

課長:
なんだ、君のところでは、自社製品を使っ
ていないってことか。

課員A:
はい、私としては、いろいろと試してみた
いんですが・・・。
何しろ、女房が・・・。

課長:
そうか。
愛社精神に欠けるな、君は。

課長A:
別に我が家で使わなくたって、消費者は
いくらでもいると思いますが・・・。

課長:
いや、課長職は、愛社精神にかける人間
には務まらんね。
では、この話は、なかったことにしよう。

課長A:
課長、でも、愛人とは・・・。

課長:
なに、愛人?
そうか、それなら、資格ありだ。
いずれにせよ、育児休暇明けに、また、
話をしよう。

























 

2013年1月9日

異文化理解(いぶんか)、研修(けんしゅう)、私(わたし)ごとき、身勝手(みがって)な考(かんが)え、株主(かぶぬし)へのアピール、IR、ポーズ、堂(どう)に入(い)る、ベリーダンス、お払(はら)い箱(ばこ))になる、もくろむ、グローバル化推進委員会(すいしんいいんかい)

社長:
我が社もグローバル化の進展に伴い、
「異文化理解研修」及び「英語研修」を
社員全員に実施します。
例外は認めません。

専務:
全員にですか?

社長:
そうだよ。
「役員以上ではなく、全員」だよ。

専務:
社長、そこのところを、「役員を除く全員」
にしていただけないでしょうか?

社長:
君、よっぽど、英語に自信がないみたい
だね。

専務:
はい、あと、2年務まるかどうかの私ごと
きが、いまさら英語を勉強してもどうにも
ならないでしょう。
それよりは、長期的に考えて、「30歳以
下の全員」にグローバル社員教育を
実施するというのが妥当だと考えます
が・・・。
これは、決して、私の身勝手な考えでは
ございません。
50代以上の多くの社員が、私と同じ
考え方をしています。

社長:
じゃあー、30代の社員、40代の社員は、
どう考えているんだよ?

専務:
そうですね、私と同じような考え方の
社員が、半々ってところですかね。

社長:
君、この問題は、そこまで深く考えなく
てもいいんだよ。
実は、株主へのアピールを図るために
やるに過ぎないんだよ。
“IR”って言ったかな、それだよ。
ポーズだけでいいんだよ。

専務:
ああ、そうなんですか。
安心しました。
何だか、元気が出て来ました。
こんな、感じでしょうか?

社長:
おお、君の太極拳のポーズも、なかなか
堂に入って来たじゃないか。

専務:
社長、違いますよ。
これは、「ベリーダンス」ですよ。
そうだ、異文化理解研修は、これで行き
ましょうよ。
社員全員に、「ベリーダンス」を習わせる
ことから始めましょうよ。

社長:
英語は、どうする?

専務:
「ベリーダンス」のエジプト人の先生が英語
も流暢なんですよ。

社長:
君、そうやって結構、英語も習ってるんじゃ
ないか?

専務:
実は、そうなんですよ。
この会社をお払い箱になったら、そっちの方に
進もうかと思っています。

社長:
そっちの方って?

専務:
オーストラリアでベリーダンスの教師にでも
なろうかともくろんでいます。

社長:
偉い!
君、君が全社の「グローバル化推進委員会」
の総責任者になってくれたまえ。

専務:
Yes , sir !