田中:
先輩、2.の勇気ですが、どういうことなので
しょうか?
小林:
ああ、「勇気」ということについて、改めて考え
させられたってことだよ。
彼女の持ち前の勇気に感銘を受けたってこ
とだよ。
田中:
持ち前ね?
小林:
そうなんだ。彼女の今回の行動は、まさに、
条件反射的だったと思うんだ。
常日頃から、自然に「心」と「体」が反応する
ようになっていないと、こういう素早い行動は
取れなかったと思うんだ。
「心」に一瞬の迷いもなく、「体」もごく自然に
動いたんだよ。
こういうのを、本当の「勇気」というのではない
かと思ったんだ。
田中:
なるほど。
小林:
もしかしたら、彼女は、菩薩様の化身だった
かも知れないな。
そんじょそこらには、こういった資質というか、
習慣を備えた人は、いないだろう。
田中:
で、住所や名前をお聞きになったのですか?
小林:
それが、一陣の涼風が駆け抜けるか如く、さっと
姿を消されてしまったんだよ。
田中:
テレビの「力」で、探してもらいましょうか、その
人、いや、菩薩様を。
小林:
そうだな。
1970年代後半と言うのは記憶間違いで、
「1985年の6月のある日、朝7時半頃、
下総中山駅のホームで、一張羅のスーツ
を着て颯爽と歩いている青年サラリーマン
を窮地から救ってくれた人は、誰ですか?」
ってな。
見つかるかな?
御年、65歳位になっていらっしゃるはずだが。
田中:
どういうご家庭に育ったんでしょうか、どういう
ご家庭をお持ちだったんでしょうかね、その
天女様?
小林:
天女????
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