2010年1月4日

颯爽と(さっそうと)、知らぬが仏(しらぬがほとけ)、ところがどっこい、さにあらず、察しの良さ(さっしのよさ)、右に出る者がいない(みぎにでるものがいない)、大和撫子(やまとなでしこ)、やおら

小林:
まず、俺が、ホームの中ほどを颯爽と歩いている。

田中:
私が、目の前を歩いている若いサラリーマンの後ろ
姿を認める。
(あッ、この人、スーツ、卸したてなんだ。
 縫い糸がかかったままだ。
 気がついていない。
 知らぬが仏、ウッシッシー!
 いや、かわいそうだ、
 教えてあげよう。)

あの、ちょっと、ここが・・・・。

小林:
おい、しゃがめ!
そして、おれの尻にくっつけよ!

田中:
エーッ、それは・・・。
肩をたたいて、それから、指で、スーツの
切れ込みを指させばそれで十分でしょうが?
意味のない、無駄な動きというものですよ。

小林:
だろう?
君もそう思うだろう?
ところがどっこいさにあらず
さすがの察しの良さにおいては右に出る者
がいないといつも豪語している君でも、実際
に何が起きたか推測がつかないという訳だ。

田中:
あッ、分かりましたよ。
その大和撫子が、バッグから、やおらハサミ
を取り出して、「プッツン」と縫い糸を切ってくれ
たんでしょう?
女性で、裁縫道具を携帯している人は多いで
すからね。
いや、その方は、縫製関係のお仕事をされて
いたのかも知れませんね。

小林:
頭がうまく回転し始めたようだね。
あともう一歩だよ。

田中:
????

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