2013年1月9日

異文化理解(いぶんか)、研修(けんしゅう)、私(わたし)ごとき、身勝手(みがって)な考(かんが)え、株主(かぶぬし)へのアピール、IR、ポーズ、堂(どう)に入(い)る、ベリーダンス、お払(はら)い箱(ばこ))になる、もくろむ、グローバル化推進委員会(すいしんいいんかい)

社長:
我が社もグローバル化の進展に伴い、
「異文化理解研修」及び「英語研修」を
社員全員に実施します。
例外は認めません。

専務:
全員にですか?

社長:
そうだよ。
「役員以上ではなく、全員」だよ。

専務:
社長、そこのところを、「役員を除く全員」
にしていただけないでしょうか?

社長:
君、よっぽど、英語に自信がないみたい
だね。

専務:
はい、あと、2年務まるかどうかの私ごと
きが、いまさら英語を勉強してもどうにも
ならないでしょう。
それよりは、長期的に考えて、「30歳以
下の全員」にグローバル社員教育を
実施するというのが妥当だと考えます
が・・・。
これは、決して、私の身勝手な考えでは
ございません。
50代以上の多くの社員が、私と同じ
考え方をしています。

社長:
じゃあー、30代の社員、40代の社員は、
どう考えているんだよ?

専務:
そうですね、私と同じような考え方の
社員が、半々ってところですかね。

社長:
君、この問題は、そこまで深く考えなく
てもいいんだよ。
実は、株主へのアピールを図るために
やるに過ぎないんだよ。
“IR”って言ったかな、それだよ。
ポーズだけでいいんだよ。

専務:
ああ、そうなんですか。
安心しました。
何だか、元気が出て来ました。
こんな、感じでしょうか?

社長:
おお、君の太極拳のポーズも、なかなか
堂に入って来たじゃないか。

専務:
社長、違いますよ。
これは、「ベリーダンス」ですよ。
そうだ、異文化理解研修は、これで行き
ましょうよ。
社員全員に、「ベリーダンス」を習わせる
ことから始めましょうよ。

社長:
英語は、どうする?

専務:
「ベリーダンス」のエジプト人の先生が英語
も流暢なんですよ。

社長:
君、そうやって結構、英語も習ってるんじゃ
ないか?

専務:
実は、そうなんですよ。
この会社をお払い箱になったら、そっちの方に
進もうかと思っています。

社長:
そっちの方って?

専務:
オーストラリアでベリーダンスの教師にでも
なろうかともくろんでいます。

社長:
偉い!
君、君が全社の「グローバル化推進委員会」
の総責任者になってくれたまえ。

専務:
Yes , sir !
























 

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