2011年11月3日

出来ちゃう(できちゃう)、乙(おつ)なもの、悲喜劇(ひきげき)、人様(ひとさま)、醜聞(しゅうぶん)、・・・ときたら、平気(へいき)の平左(へいざ)、そういえば、尻尾(しっぽ)をつかめない、ストレートに、鉄面皮(てつめんぴ)、正体不明(しょうたいふめい)

(同僚A)家政婦なんだけどさあ。
(同僚B)何だよ、いきなり。
     家政婦と出来ちゃったとでも言うの?
(同僚A)それも、乙なものかも知れないな。
     だけど、そうじゃないんだよ。
     家政婦ってのは、雇った家族と極めて
     近い距離に身を置きながら、その家族
     の悲喜劇を見て見ぬふりできるかどうか
     って問題さ。
(同僚B)確かに、どこの家族にも人様には言えな
     いような醜聞があるっていうからな。
     人間であれば、家政婦だって、同情した
     り、憤慨したり、殺したくなったりする
     だろうな。
(同僚A)そうだろう。
     ところが、うちの家政婦ときたら、何が
     起きても、何を見ても、平気の平左なん
     だよ。
(同僚B)彼女、ロボットなんじゃないの?
(同僚A)そうだな、もしかしたら、そうかも知れ
     ないな。
     そういえば、彼女がトイレに入ったの見
     たことないな。
(同僚B)確かめよう、ないの?
(同僚A)ないな。
     なかなか、尻尾をつかめないな。
(同僚A)ストレートに、聞いてみたら?
(同僚B)ダメだよ。
     「それには、お答えできません」
     って言われるだけさ。
     「ミタ」は、全く、鉄面皮さ。
(同僚A)彼女、「ミタ」っていうの?
     だったら、正体不明は、当り前さ。
(同僚B)どうして????!!
(同僚A)だって、「家政婦の『ミタ』」の
     脚本、俺が書いているんだけど、
     まだ、未完成なんだよ。
     そうか、いっそ、ロボットにしちゃ
     おうかな。
     

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