田中:
先輩のおっしゃられた1.の「井蛙大海を知らず」
ですが、確かに、日本は、「アス」の「アス」にあり
ますから、そういう風になりがちですよね。
小林:
「アス」の「アス」?
「ヒップ」の「ヒップ」?
ああ、なかなか学があるな。
ヨーロッパから見た「東」という意味だろう?
田中:
良くご存じでしたね。
小林:
常識だよ、そんなの。
「アジア」の語源だろう?
田中:
で、先輩がおっしゃりたいのは、日本から
アジアを眺めた場合に、中国、インド、
朝鮮半島、インドシナが皆、混然一体と
なってしまい、
「日本」対「日本以外」=「日本」対「アジア」
というようなものの見方が生まれてしまって
いるということでしょう?
小林:
お前、知識だけではなく、判断力も相当な
ものだな。
正に、それを言いたかったんだよ。
日本からアフガニスタンあたりまでを「アジア」
と呼ぶとしたら、この地域に、前世界の60%
の人口が集中しており、40億人もいるのだ
からな。
日本は、それにひきかえ、1億人。
「40分の1の日本」VS「アジア」というものの
見方は、正に、「井蛙大海・・・」と言わざるを
得ないな。
田中:
御説ごもっともです。
でも、円の縁から真ん中を見ていた方が
円全体がよく見えるってこともあるのでは
ないでしょうか?
小林:
ならいいがね。
この間も、ある大手の旅行会社のサイトを
見ていたら、
【予約センター電話番号】
アジア・中国・韓国
ー中国・香港・韓国・モンゴル ・・・・・・・
ーその他アジア ・・・・・・・
となっていたよ。
お前、じっと見てご覧。
複雑怪奇だぜよ。
田中:
そうでしょうか?
インドネシアなら、「その他アジア」でしょう?
インドも、「その他アジア」でしょう?
小林:
じゃー、「台湾」は?
「北朝鮮」は?
そもそも、中国や韓国は、「アジア」じゃないの?
アメリカのサイトに、
アジア・日本・フィリピン
とか、
日本・鹿児島・北海道
と表示するようなものだぜ。
田中:
ん~~~~~~~~~ん。
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