2013年12月18日

口は禍の元 (くちはわざわいのもと)

刑事 :
じゃあ、そろそろ、本当の事を言って
もらおうか?

容疑者:
だから、刑事さん、全て話したって言
ってるじゃないですか。
信じてくださいよ。

刑事:
だったら、被害者の財布がなくなって
いることについても、何か知っている
ことを話してもらおうか?

容疑者:
知りませんよ。
財布なんて、見てませんよ。
俺は、ただ、あいつの車を運転した
だけですよ。
それを、片棒を担いだなんて言われ
ても・・・。
俺は、ただ、時給300円で雇われた
だけなんですよ。

刑事:
300円?
それじゃあ、最低賃金にも届かない
じゃないか。
よくもそんなんで、犯罪に手を貸す
な。

容疑者:
いつも、あいつには、お世話になって
いるんですよ。
タダで住まわせてもらっているんです
から・・・。

刑事:
だったら、あいつが大泥棒だってこと
は、知っていたんだな?

容疑者:
いえ、いえ、知りませんでしたよ。
俺、てっきり、あいつは、結婚詐欺師
だと思い込んでいたんですよ。

刑事:
面白いじゃないか。
その話、詳しく、聞かせてくれよ。

容疑者:
しまった!
まったく、口は禍の元!



 

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